会長挨拶

会長 若井郁次郎
(モスクワ州国立大学)

 政策情報学会第15回定期総会において、ご推薦を受け、第五代の会長に就任しました。これまでの先導的な会長の後継としての重責を強く感じています。専門は、環境計画や環境政策など公害・環境問題に関連する分野です。
 政策情報は、政策と情報との相互作用を主軸とする創造的学際分野と理解し、次のように位置付けています。まず、今日のように成熟化した民主社会では、質の高い多様な政策が求められている一方、情報社会の進展は、国民や市民の考えや意見が政策に反映しやすい情報環境を生み出しています。これらの時代背景を考えますと、政策情報は、政策と情報との複合的な相互作用の視点で捉え、社会に受け入れられる政策の立案から意思決定までのプロセスに貢献することが使命であるといえます。次に、民主社会は、最大多数の最大幸福を基本としていますが、この原理で決定される政策が誤ることもあります。政策情報は、この誤りを正す力をもつ社会づくりに貢献することも必要です。さらに、現代は、フェイクや誤情報を含む、大量の情報が瞬時に伝わり、広く浸透することから、政策情報は、国民や市民が情報の真実を見極める力を養い、事実と虚偽との違いを知り、学ぶことができるようにすることも大事といえます。このように現代社会を見つめますと、政策情報は、専門性だけでなく、社会性をも視野に入れて進歩していくことが重要になると考えます。
 政策情報学会の学術的発展と、調査・研究成果の社会還元とは、すべての会員による持続的な努力の積み重ねによるところが大きいと考えます。それには、開かれた学会にするとともに、学会活動を活発にして、厚みと深みのある学会へと飛躍していきたいと思います。会員皆さまのご協力とご支援を期待しています。

■歴代会長(※役職は就任時)

 初代会長 井関 利明(千葉商科大学)      第1期:2004年11月-2006年11月
 二代会長 仲上 健一(立命館アジア太平洋大学) 第2期-第4期:2006年11月-2012年12月
 三代会長 中道 壽一(北九州市立大学)     第5期-第6期:2012年12月-2016年12月
 四代会長 竹下  賢(関西大学法科大学院)   第7期:2016年12月-2017年7月
(会長代行 若井郁次郎(大阪産業大学)      第7期:2017年7月-2018年12月)
 五代会長 若井郁次郎(モスクワ州国立大学)   第8期:2018年12月-